何故、ドーピング防止規則違反の決定がなされる前に、マスコミが、ドーピング違反だと報じ、拙速なネット民からの、誹謗中傷を受けなくてはいかなかったのか?、残念でなりません。
まず、ドーピング違反になる仕組みさえ、マスコミは、報じず、A検体で、禁止薬物が検出されただけで、ドーピング違反だと決めつけたのは、如何なものか?と思います。
ドーピング違反が、確定するまでの、仕組みを何故、マスコミは、報じないのか?わかりませんが、(恐らく、視聴率アップのためだと思いますが、)日本スポーツ協会のサイトから、そのフローチャートを、引用させていただきます。
第一ステップ
アスリートへ書面で、A 検体に違反が疑われる分析報告があった旨、 暫定的資格停止処分とすることを知らせる。(実施済み)
第二ステップ
アスリートがA検体の分析結果を受け入れる 場合は、ドーピ ング防止規則違反を主張し、聴聞会を実施し、規則違反と決定すれば、競技結果は、自動的に失効し、制裁を受ける。
アスリートがA検体の分析結果に不満で、B 検体の分析を希望する場合、適切な時期にB検体分析が行われる。B検体分析がA検体分析と 同様の異常所見でなければそれで終了とし、違反なしとなる。
B検体でA検体と同様の異常所見が確認されれば、情報は公表され、 ドーピング防止規則違反を主張し、聴聞会を実施し、規則違反と決定すれば、競技結果は、自動的に失効し、制裁を受ける。
ということのようです。
現在、ワリエラ選手の状況は、A検体の分析結果に不満で、B検体の分析を希望している段階ですから、ドーピング違反と決めつけられる必要はありませんし、何も知らない、ネット民に叩かれる必要もないということです。
B検体でも、A検体と同様の分析結果が出れば、聴聞会の結果で、制裁が科せられることになり、競技結果が失効するわけで、こうした手続きを行う前に、過剰な圧力を掛けることが、正しかったのか?検証する必要があると思います。
オリンピック期間中に行った検査では、陰性だったということですし、A検体から、検出された成分は、2.1ng/mlと微量ということですから、PCR検査で、コロナ感染を白黒させているのと同程度の正確度だと思いますので、静かに、B検体の分析結果を待って、論調して欲しいものだと思っています。
決して、「他人の不幸、蜜の味」であってはならないと思っています。