私も、魚釣りが好きな人間の一人なのですが、釣り動画などでは、「釣った魚は、活き絞めして、血抜き」するのが、常識のような扱いがされています。
下の画像は、活け絞めした後、血抜きをしている様子ですが、釣った魚は、こういった処理をして持って帰るのが、釣り人の常識のようです。

しかも、釣ってすぐの魚が、きちんと処理されているので、一様に、「おいしい」、「釣り人だけの特権」と言っています。
しかし、私は、料理も好きなのですが、「料理の鉄人」などの放送でも、ブリやカツオが、題材になっても、活き絞めされて、血抜きされている魚を使ってはいませんよね。
魚屋さんで売っている魚だって、活絞め・血抜きされた魚なんて、見たことがありません。
しかも、上の写真を見ていただけばわかりますが、血抜きしている時間は、魚は、常温の状態に置かれています。
うんんん・・・・・・本当に、活け絞めして、血抜きするのが、魚をおいしく食べる方法なのだろうか?という疑問を持ったわけです。
そこで、ネットで色々な方々の意見を調べてみたのですが、意見は、いろいろ・・・・・
「漁をする漁師なんて血抜きして絞めるなんてしませんよね?[血抜きして絞めた方がいい]なんて聞くけど、ほぼデマです。 血抜きして絞めるより、どれだけ[冷せる]かの方が重要で、クーラーに海水と大量の氷を入れて冷やすのが効果的です。」
という、私と同意見の方がいらっしゃる一方で、釣り人の多くは、活け絞め・血抜き派で、
「死んでしまってからでは血は絶対に抜けず、身全体に血が回っている状態ですから、全体に赤みを帯びた身になり、時間と共に血が生臭くなります。また締めて即死させていないで死んだ魚は悶絶死していますから、身に乳酸が溜まっていて、とても美味しい刺身などは食べられません。刺身で食べるなら必ず血抜きはしておいた方が良いですね。」
うんんんん・・・・・・どっちなんでしょうね?
私の経験からは、意外と、「常識だと思っていたことが、違っていることが多い」ように思います。
私が、このコラムでよく使う、「日本の常識、世界の非常識」が、多いということなんです。
そして、釣った魚を刺身で食べるにしても、私は、「新鮮だから、おいしい」という神話には、疑問を持っていて、鯛などは、「熟成させた方がおいしい」と思っています。
そこで、私が、よくお邪魔する「手前板前」の解説によりますと、
「魚の旨味は死後硬直の後、数時間後にしか出ないからです。 魚にも、獣肉よりは短いものの「熟成」が必要なのです。「ピチピチした」と表現されることが多い鮮鮮魚の、プリプリした食感は、「口当たりの楽しさ」であって、旨味ではありません。それは、旨味が回った同じ魚と食べ比べてみればすぐに理解できます。」
だそうです。
まぁ、私もそう思っていますが、「釣りは、ロマン」ということで、結局は、釣り人が、自己満足できれば、それでいいのだと思います。(笑)
ということで、私は、「釣ったら、すぐに、冷たいところに放っておく」ことにします。
一応、私にも、そうする理論があって、「冷たい状態に、魚を入れると、「悶絶死」しなくてよくて、安らかに死んでいただける」という理論でそうしています。
釣った魚は、必ず、食料としていただきますので、一応、お魚さんにも、気を使っているというわけです。(笑)
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